かぷちーとのおひとりさまブログ

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ネタバレ感想『ゴースト・ラボ 禁断の実験』なんか私の知っている幽霊じゃなかった

おつかれさま、かぷちーとです。

今回は映画『ゴースト・ラボ 禁断の実験』のレビューと解説を書きます。

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ウィーとグラが務める病院では、度々怪奇現象が目撃されていた。

グラはウィーを説得して霊の存在を証明することにのめり込んでいくが……。

『ゴースト・ラボ』はタイ映画です。

そしてホラー映画を銘打っています。でも、コメディ映画でした。

映像はみやすくて、音楽も雰囲気に合っていたと思います。

でも、私はこの映画が嫌いです。

この記事は映画『ゴースト・ラボ 禁断の実験』を視聴済みの方に向けたレビューです。未視聴の方はご覧にならないようお願いします。

製作キャストとキャラクター解説


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監督 パウィーン・プーリジットパンヤー

タイ映画はそこまでみたことがなかったです。

でも、映像のクオリティは高かったし、視覚的には問題なかったです。

タイの幽霊や神様などの宗教的価値観を知らないので何ともいえません。

でも、『ゴースト・ラボ』の幽霊像には度肝を抜かれました。

出演 タナポップ・リーラットタカチョーン "ウィー"

メガネの方の医師です。

ザ・理系って感じのキャラクターだったんだけど、グラと幽霊研究を始めてから、キャラクターの性格が破綻します。

怪奇現象にあったから変わったというより、元のキャラクターがかわった感じです。

実験のさなか最愛の母を使った時、「どうしてこんなことを?」と母の最期の言葉を思い出します。

ウィーは自分のやってきた行為に罪悪感を感じます。

でも、なんだかんだで研究に没頭してしまい狂気にとり憑かれてしまいます。

最愛の母からうけた言葉で研究に対して躊躇したはずなのに、簡単に研究に戻ってきてしまうし、そのあと母親のことなど一度も思い出す描写もありませんでした。

パリ・インタラコマリヤスット "グラ"

ウィーをそそのかして闇落ちさせた物語の元凶です。

自殺の理由も、遺書も残さずに死んだおかげで、恋人のマイと両親とあらゆる問題を残して退場します。

このことで、物語に”動き”をだす要素となります。

でも、ウィーにとってもマイにとっても、彼のせいで状況が悪くなります。

恋人や親友を大切に想っている設定なら、普通ならできない行動です。

そういった矛盾が映画の完成度に関わってきます。

自殺して幽霊になるけど、怒ると自分の身体に戻れる凄い医師でした。

ナタニチャー・ダンワタナーワニット "マイ"

ウィーが好き、でもグラが私のこと好きって言ったから付き合った女です。

グラが自殺した理由を探るために、様子のおかしいウィーを疑います。

ウィーが好きだったはずなのに容赦ない執着ぶりには恐れ入ります。

『ゴースト・ラボ 禁断の実験』の感想と考察

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キャラクターの設定も物語の繋ぎも酷いものでした。

ホラー映画なのにメインの幽霊はまったく怖くないし、どちらかというとモンスターのような姿です。

幽霊の探究でなにか進展があるわけでもないので、みどころがありませんでした。

結局幽霊の解明はされなかった

幽霊は怒ったり大切な人を守るために出てくるようです。

でも、映画のなかでは守るためよりも、相手を殺すための方が強さが増しています。

もしも、怨みで生きている人間を殺せるのであれば、世の中死者に殺されつくしています。

タイの映画なので、むこうの幽霊や宗教観はわかりませんが、正直穴だらけの設定です。

科学的アプローチで幽霊を解明する、リアルストーリーかと思いきや

この映画を通して「やっぱり幽霊はいないんだな」と思いました。

映画って夢があります。SFでもホラーでも”こうかもしれない”と思わせてくれる物語が映画にはあります。

『ゴースト・ラボ』は幽霊がいてそれを解明するのが”テーマ”だったはずなのに、観客に「幽霊はいないんだな」って思わせたらだめです。

もしかしたら、ウィーにとりついた”狂気”が、映画のテーマだったのかもしれません。

でも、この『ゴースト・ラボ』からは伝わってきませんでした。

いずれにせよ幽霊を題材にしているなら、「幽霊はいるかもしれない。」と思わせ欲しいものです。

物語の真実を知ったマイ

物語のラストでマイは2人の研究データをみることになります。

このデータが世の中に出回るのか分かりませんが、マイの精神は崩壊しそうです。

(自分の彼氏はヤバいヤツですし、ウィーも狂気にとりつかれたヤバいやつです。)

 

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最後に

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幽霊映画って色々なジャンルがあります。『ゴースト/ニューヨークの幻』は純愛です。『呪怨』は純ホラーです。

『ゴースト・ラボ』は幽霊が自分の死体に入って心臓マッサージをする映画です。

何を伝えたいのか映画のテーマが重要な事を再確認させてくれる映画でした。

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最後まで読んでいただきありがとうございます。

堅苦しい文章なのは許してください。

では、またの機会に。