おつかれさま、かぷちーとです。
今回はネットフリックスオリジナル映画『インターセプター』のレビューと解説を書きます。
クリス・ヘムズワースとエルザ・パタキー夫婦の初共演映画です。
SNSでは”おしどり”で有名な2人が製作した作品ですが、彼らのファンでなければ期待しない方がよさそうです。
ストーリーは”懐かしの”といってしまえば聞こえはいいのですが、ありきたりでB級アクション映画のいきをでません。ただし、”脳筋アクション映画”としてはなかなかのクオリティです。
男性至上主義からの脱出方法がこの映画の”学べるポイント”です。
「技を越えた純粋な強さそれがパワーだ!」
この記事は映画『インターセプター』を視聴済みの方に向けたレビューです。未視聴の方はご覧にならないようお願いします。
『インターセプター』のあらすじと感想
物語は特に語ることもないほど単調なものでした。
核ミサイルを奪ったテロリスト(アメリカ国民)が、アメリカ本土を破壊するためにミサイル迎撃施設を占領します。その迎撃施設に配属されたのは女性軍人のJ.J(主人公)。
J.Jはかつて英雄と称えられた中将から度重なるセクハラを受けていました。彼女はセクハラの証拠を突きつけ中将を除隊に追いやります。
しかし、彼女は英雄を守ろうとする国民に非難され続けます。彼女の本当の理解者は父親ただ一人だけです。
そんな父親を人質にとるテロリストでしたが、J.Jは父親を人質に取られようとも国をまもるために行動し続けます。
テロリストに制御室を占領されたり、阻止したり。激しい攻防戦が続きますが……。
「いやー、思ったより脳筋映画だった。」
全てにおいて翌日忘れてしまいそうな登場人物と音楽とストーリーでした。晩御飯食べながら時間つぶしには最適かもしれませんね。
それと、女性差別をする男性たちをフルボッコにする映画でした。でも差別的思想な人ってこの映画みないと思う。
みどころ?脳筋!パワー!そりゃ無理だ!
片手懸垂!君ならできる!」迎撃ミサイルの発射!「君ならできる!」
私にはできない!「できる!できる!絶体できる!」
松岡修造もにっこりの女性アクションエンタメ作品です。
アクション映画としてのクオリティはなかなかのものでした。
ストーリーはありきたりでしたが、登場人物の成長と葛藤があり、オペレーターの男性もいい味が出ていました。
映像とツッコミどころは多々ありますが、全てパワーで押しのけてくれます。
男性至上主義から抜け出すための方法
「今のおまえに足りないものがある、危機感だ」
さて、この映画で一番気になるところは”フェミニスト”のための映画だったことです。
主人公のJ.Jは同じ軍人女性からみれば、”希望”です。心に傷を抱えながらも凶悪なテロリスト(男性)に立ち向かいます。
この映画では”男性至上主義”をいかに脱出するかが描かれています。
その答えは”強くなること”です。J.Jのように期待抜かれた筋肉ウーマンでなくても、”諦めずに立ち向かう心”を持つことを訴えた作品でした。
もしかしたら、SNSやデモなどの活動よりも”自分自身が強くあり続ける”ことが”男性至上主義”から脱する唯一の方法なのかもしれません。
これはいじめられっ子が抵抗できないが故に、さらにいじめがエスカレートする事と似ています。
”男性至上主義者”も”いじめっ子”もどちらも”弱いものを見下す下劣な人間”です。そんな人間を黙らすには”ねじ伏せるパワー”なのかもしれません。
アメリカの社会問題を随所に表している
「お前たち移民がきたせいだ!」と裏切者が言い放ちますが、”ぶっちゃけその通りです”。移民を受け入れたからこそ、仕事を失い、賃金は下がり、生活は困窮しました。
しかし、そもそもの原因はそんな政策を打ち出した国家にあり、議員にあり、その議員を選挙で選んだ”国民”にあります。
自分のことを棚に上げて、”自分より立場の弱い人間へ責任転嫁しているだけ”なのです。
日本人も同じことが言えますが……。庶民の生活はなにも変わらないのでしょうね。
最後に
脳筋映画として無能でみるのをおすすめします。しかし、意外に”学び”のある映画でもあります。
クリス・ヘムズワースが家電屋でヒーロー(ヒロイン)を応援しているのも、なんだかなーと思ったり、そのシーンが出るたびに近所のお兄さんが映画を一緒にみている感じで面白おかしかったです。
あまり期待値をあげないで『インターセプター』は鑑賞することをおすすめします。
(ちょいちょい、戸愚呂弟が出てきますが、私にとっての”パワーの象徴”なので気にしないでください。)
最後まで読んでいただきありがとうございます。
堅苦しい文章なのは許してください。
では、またの機会に。