おつかれさま、かぷちーとです。
今回は映画『MUTE ミュート』のレビューと解説を書きます。
幼少期に事故で声を失った主人公のレオが、大人になり最愛の恋人ナディーラとストリップクラブで働いています。でも、ナディーラが突然失踪してしまいます。
レオはナディーラの行方を追うために徐々に裏社会へと足を踏み入れます。
監督のダンカン・ジョーンズは『月に囚われた男』『ミッション:8ミニッツ』を手掛けた人です。
『月に囚われた男』や『ミッション:8ミニッツ』は大好きな映画です。
でも、『MUTE ミュート』は嫌いな映画です。
おそらく”普通の父親になることを目指す男”の話でしょうが、どのキャラクターも動機や魅力がないので、オチが「あーそうね」って感じです。どうでもよかったです。
この記事は映画『MUTE ミュート』を視聴済みの方に向けたレビューです。未視聴の方はご覧にならないようお願いします。
製作キャストとキャラクター解説
監督 ダンカン・ジョーンズ
出演 アレクサンダー・スカルスガルド ”レオ”
ポール・ラッド ”カクタス・ビル”
ジャスティン・セロー "ダック"
セイネブ・サレー "ナディーラ"
サム・ロックウェル "サム・ベル"
『MUTE ミュート』の感想と考察
『ブレードランナー』のような”サイバーパンク”の世界観が大好きな人には、ビジュアルと雰囲気がハマるかもしれません。
でも、ほとんどオマージュです。
新しい”ワクワクするような映像”でも、”イカれた”ビジュアルもありませんでした。
キャラクターの動機が薄い
”キャラクター紹介”でほぼ書きましたが、ほとんどのキャラクターがどうでもいいです。
『MUTE ミュート』はレオの話です。そして、主人公のレオは声を失っています。
声が出せないという設定はサイバーパンクの世界とは”ミスマッチ”でとても興味深かったです。
でも、その設定を生かせていません。
レオの声がなにかキーワードになるかと思いきやそんなこともないし、彼にスポットを当てた主人公目線の映画なのに、レオ自身の魅力もありませんでした。
ストーリーも平凡で退屈です。
最後に
酷評が多い映画です。
私も嫌いな映画ですが、レオ役のアレクサンダー・スカルスガルドは素晴らしい演技をしています。
ナディーラと最後に話すシーンは”声”がなくても、その悲しみが伝わります。
涙を拭ったり、息遣いが素晴らしかった。
レオは口で息を吸ったり、水を飲んだり”身体に取り込む”描写は多いけど、話したり、吐き出したり”身体から出す”描写が少ないです。
感情が昂るシーンでは溜まったモノを吐き出すような感じが良かった。
でもそれが何を意味するのかよくわからなかったです。
理由なんてないのかもしれません、そう思ってしまうような映画です。
真実が明かされても驚きもなく退屈だし、テーマがよく分からなかった。
雰囲気を重視する人には楽しめるかも、でも、私には合いませんでした。残念。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
堅苦しい文章なのは許してください。
では、またの機会に。