かぷちーとのおひとりさまブログ

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ネタバレ感想『シー・ユー・イエスタデイ』主人公が全く成長しないとつまらないのよ

おつかれさま、かぷちーとです。

今回は映画『シー・ユー・イエスタデイ』のレビューと解説を書きます。

© Netflix. All Rights Reserved.

いきなりですが、私は”やりすぎたポリコレ作品”が嫌いです。あと”差別”も嫌いです。みんな他人に干渉しすぎだよ。

映画の感想をみに来てくれた方には「なにいってんだこいつ」で申し訳ないのですが、この『シー・ユー・イエスタデイ』は、ストーリーもキャラクターも”クソ”です。

ただそれ以上に、”差別思想”に対しての気持ちが映画からビリビリ伝わってくるのが気に入らなかったです。

『シー・ユー・イエスタデイ』は主人公は終始”わがまま”で成長しないですし、魅力的なキャラクターもいませんでした。あと、”テーマ”もよくわからない作品です。

よかったのは低予算なりに撮影が上手だったことぐらいです。

この記事は映画『シー・ユー・イエスタデイ』を視聴済みの方に向けたレビューです。未視聴の方はご覧にならないようお願いします。

製作キャストとキャラクター紹介


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監督 ステフォン・ブリストル

元々短編映画だった様です。
今回のは長編用にリメイクした作品で、原作は観ていませんが無理やり伸ばした感じがします。
同じ短編が原作なら『ライト/オフ』の方がよくできていますね。
映像の映し方や音楽にはそこまで違和感なかったけど、製作のスパイク・リーの影響なのか、大分黒人色の強い作品です。
青春バディー映画らしく、ハッピーエンディングで終わらせた方が作品のコンセプトに合ってると思う。

製作 スパイク・リー

黒人社会を映画で描く監督です。

今作の『シー・ユー・イエスタデイ』には製作協力として、クレジットにでています。

ただ、だいぶ彼の”色”がついた作品だと思います。

監督との力関係はスパイク・リーの方が強いでしょうし、彼の”思想”を反映させざるを得なかったでしょう。

もう少し監督のやりたいように作らせてもよかった気がします。

あちらの国では”差別”はあからさまだと聞きします。当然私たち東洋人もそうですが、”ポリコレ映画”『エターナルズ』しかり、やりすぎには注意が必要です。

出演 エデン・ダンカン=スミス

超短気で自分勝手な女子高生、CJ

短期な性格が災いして兄を死なせ、親友のセバスティアンを死なせています。

私はCJが嫌いです。

最後はまた懲りずにタイムリープに挑む辺り、主人公なのに成長しないし、魅力がない。

思春期の女の子だからって……これは酷い。

ダンテ・クチロウ

CJの親友で押しに弱い男、セバスティアン

セバスティアンは……とくに書くことが浮かばないです。

相棒としては影が薄いですし、暴走するCJのストッパーにもならない。

ただ金魚のフンみたいについていくるでけです。

ジョナサン・ニーブス

CJに恋をするセバスティアンの親友、エドゥアルド

彼も一応天才として描かれていますが、そうは見えない男の子(3人とも)。

どうしてCJに惹かれているか、その描写も無い為エドゥアルドの魅力が伝わらない。

彼がタイムマシーンの存在を知ったあと、セバスティアンを救うプランを聞いた3人、本当にあのプランでうまくいくと思ったのか?

正直どうでもいいキャラクター。

ブライアン・アストロ・ブラッドリー

俺を信じさせろ!!(いや無理だろ)、CJの兄

どこからその自信が出てきたのか、普通に考えて警察が来るまでの間、足止めしときゃいいんじゃない?

制限時間があるからかな?んー……。

マイケル・J・フォックス

おそらく唯一の見せ場、CJ達の教師

冒頭でタイムマシーンのはなしが出た時は、「おぉー!バック・トゥ・ザ・フューチャー!」とワクワクしたんだけど、それ以降はまるでワクワクしなかったです。

出番もそれだけ。

『シー・ユー・イエスタデイ』の感想と解説

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大ヒットをとげたアニメ『鬼滅の刃』で「猪突猛進!猪突猛進」でおなじみの伊之助。
彼はCJと同じく”自分勝手””超短気”なのに、とても魅力的なキャラクターです。
なぜなら善逸が伊之助を押さえ、炭治郎が上手く誘導することで、彼の短所をやわらげ”長所を引き立たせている”からです。
『シー・ユー・イエスタデイ』の主人公CJも伊之助と同じタイプで、タイムマシーンを作るほどの天才です。
仲間の意見もろくに聞かない、自分本位で突っ走るタイプです。
『マーベルシリーズ』なら『アイアンマン』のトニー・スタークとも似たキャラクターですが、彼女は映画内で全く成長も反省もしません。
CJの相棒セバスティアンは一応止めようとはしますが、押しに弱く彼女のいいなりです。

キャラクターの魅力

映画やアニメなどの映像作品では、魅力的なキャラクターがいれば、ストーリーがありきたりでも”そこそこ面白い作品"にはなってくれます。
仮に『シー・ユー・イエスタデイ』のキャラクターが魅力的であれば、もう少し興味深い作品になりえたと思います。
上映中に色々なキャラクターが死んでしまいます。
でも、ストーリーがよくなったり、キャラクターも成長しません。死んでしまったキャラクターをみても”なにも感じません”。その程度の登場人物たちです。
キャラクターが死んでしまうことで、主人公の”心”が成長する演出はよく使われます。
でもCJが成長する描写もないし、相変わらず私は嫌いな主人公のままでした。
CJが何度も繰り返すタイムリープのなか、結局兄を救うことが出来ませんでした。
物語の最後、彼女は再び相棒の話を聞かず、タイムリープをします。(主人公はなにも成長していません)

最後に

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結局、この映画は重苦しい内容の映画にすべきではなかったと思います。
若いティーンエイジャーで未熟な二人が、様々な困難から成長するSF青春映画にするのが妥当でした。
せっかくマイケル・J・フォックスが出演しているので、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』をもっと研究するべきでしたね。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

堅苦しい文章なのは許してください。

では、またの機会に。