おつかれさま、かぷちーとです。
今回は映画『スペクトル』のレビューと解説を書きます。
設定、音楽、映像どれも素晴らしい作品でした。
でも、キャラクターが誰が誰で、どういった意図で登場しているのか全くわかりませんでした。
どんどん幽霊にやられていきますが、全く感情移入できずに去っていきます。
愛着のわかないキャラクターがこの作品を悪くしています。
でも、私はそれなりに楽しめた映画です。
この記事は映画『スペクトル』を視聴済みの方に向けたレビューです。未視聴の方はご覧にならないようお願いします。
製作キャストとキャラクター解説
監督 ニック・マチュー
他の作品を調べてみましたが、どうやら脚本やCMデイレクターをしている方のようです。
初監督なのか分かりませんでした。でも、しっかりハリウッド映画になっています。
映像もド派手で楽しめました。CGも綺麗だし暗すぎず明るすぎず、観やすい。
『スペクトル』のような作風にはあっています。
出演 ジェームズ・バッジ・デール "クライン博士"
”攻める”ことよりも”守る”ことに重きを置いている科学者です。
なので、兵士が戦うアクション映画では珍しく、戦わない主人公です。
間に合わせの道具で幽霊に対抗するための兵器を作ってくれます。
エモリー・マーティマー "フライン・マディソン"
CIA職員で『スペクトル』に登場する幽霊を、現地の言葉で”アラタレ”、”戦争の亡霊”となずけ調査している。
アラタレを敵が開発した新型のクローキング技術だと思っていた。
ブルース・グリーンウッド "オーランド大将"
クライン博士を出迎えた大将。「荷解きせずに帰れるな。」
マックス・マーティーニ "セッションズ少佐"
部隊を率いる少佐。
『スペクトル』の感想と考察
ストーリーは、謎の”アラタレ”と恐れられている新型兵器を、主人公が解明と対策をこうじます。
そして、敵の本拠地で”アラタレの本体”を兵器として流用するよりも、生命の尊重をとることで物語は終わります。
キャラクターの印象がない
主人公にフォーカスしているわけでも、彼の成長物語でもありません。
仲間が魅力的でもないです。
雰囲気はとてもいいし、なにより設定と構図は楽しめました。
でも、ただ決められたストーリーを追っているだけの映画です。
なので、”アラタレ”に襲われるシーンで次々に仲間が命を落としますが、感情が揺れるシーンは一度もありませんでした。
現地で男の子を助けていた兵士に、なにかストーリーがるかな?と思ったけど、何もなかったです。
戦わない主人公がコンセプトなので、もう少し内面の成長や葛藤を描いて欲しかったです。
映像は素晴らしかった
映像はド派手でとてもよかったです。
Netflixオリジナル映画は、どうしても予算の関係上グリーンバックが浮いていたり、映像がチープになる傾向があります。
でも、『スペクトル』は俳優にあてる予算よりもCGに力を入れています。
個人的には有名どころを集めて、人気者だからみられる映画よりも好感が持てます。
人間兵器の結末はよかった
博士が全ての兵器の電源を落としたのは、冒頭の会話で戦争への防衛(終わらせたい)側の人間だったからです。
非人道的な兵器であっても、軍や政府はそれを利用すると懸念しました。
クライン博士の心情がよみとれます。
最後に
真面目にみるような内容ではなかったにしろ、てきとうにみるには十分楽しめます。
ストーリーと設定、映像にかんしてはとてもよかったです。
このままゲームにして”プレイヤー”として参加すると面白いのになと思いました。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
堅苦しい文章なのは許してください。
では、またの機会に。