かぷちーとのおひとりさまブログ

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ネタバレ感想『呪われの橋』ホラー映画って緩急が大事だとおもうのです。

おつかれさま、かぷちーとです。

今回は映画『呪われの橋(女鬼橋)』のレビューと解説を書きます。

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「正直つまらなかった」です。

意図的にカメラのアングルを調整しているので、オチがなんとなく見えてしまう人も多そうです。

ただ、ミステリー要素はそこそこ楽しめたし、”怖いシーン”へもっていく過程はよかったです。(徐々に恐ろしくなる東洋ホラーテイスト)

役者さんも監督も全員知らない人でしたが、演技力がありました。特に屋上で殺されてしまうシー・ユーチンの怖がり方は素晴らしいです。

ただ、幽霊が登場してから途端に、モンスター映画になってしまったのは残念でした。特に”ジャンプスケア”多めになります。

この記事は映画『呪われの橋』を視聴済みの方に向けたレビューです。未視聴の方はご覧にならないようお願いします。

『呪われの橋』の感想と解説


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先日台湾ホラーの『呪詛』をNetflixでみたら”あなたにおすすめ”になっていたので、ついみてしまいました。

↓興味深い作品でしたので、載せておきますね。

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私は”ジャンプスケア(大音量で驚かす演出)”が嫌いです。あとモンスター化してバンバン出てくると”作り物感”がでてしまいさめてしまいます。

『呪われの橋』ではトイレで殺される男子生徒まではよかったのですが、以降はただのモンスター映画です。最初は良かっただけに残念でした。

巧妙に観客を惑わすストーリー展開、だけど……

序盤のマネキン教室で学生生活を楽しむシーン、ホワイトボードに2012年と書かれています。勘がイイ人は「おや?」っと思ったことでしょう。

さらに、録画している女生徒シンチアオの服装が、教室を出る前と後とでは、微妙に違います。分かりやすいのは中のシャツ(学生服?)の色です。

伏線をひいた場面が随所にありますが、顔が一切映らないカメラマンや、2016年の肝試しのシーンで、はっきり映らない登場人物をみれば、結末がなんとなくわかります。

ただ、これらのミステリー要素は「あれれ?おかしいぞ?」と思わなければ、よくできた伏線です。質の悪いどんでん返し映画よりも、私は好きです。

結局どういうことだってばよ

集英社JC ナルト ナンバー260 カカシvsイタチ引用

さて、この映画のミステリー要素、時間軸を巧妙に使ったトリックがあります。順を追って解説していきます。

  1. 1980年"うるう年"の2月28日、橋で男性と”約束”をしていた女性が5人から暴行を受け死亡します。その”約束”をした男性が現れる様子はなかった。
  2. その後、その橋では女の霊が”うるう年”の2月28日に5人を殺すといわれはじめる。橋を越えた先の階段が13段ではなく14段になった時、何があっても振り向いてはいけない。
  3. 2012年、事件のあった橋で肝試しをしていた女学生の1人シンチアオは、橋でたまたま”御札”をみつけ剝がしてしまう。その後、同級生たちは次々と死んでいくが、シンチアオは幽霊に「どんなことでもする」と命乞いをして生き残る。
  4. 2016年、再び肝試しのために橋にくる。肝試しの舞台を選んだのは、前回の生き残りシンチアオだった。彼女の目的は、同級生たちを女の霊に捧げること。事の発端は元カレがシンチアオにした”約束”を守らず、他の女性に乗り換えた事を恨んだことが原因でした。元カレは最後まで生き残ると、昨年同様「どんなことでもする」とシンチアオ(女の霊)に懇願します。するとシンチアオは彼にレンガを渡し、「私を殺せ」と命じるのでした。
  5. 2020年、元有名テレビキャスターの女性は、一連の事件をしらべていました。全ての謎が一直線につながったとき、彼女のリポートを撮影していた男性に襲われます。男性カメラマンは2016年の生き残りでした。今度は彼が、アルバイトで雇った人たちを生贄に捧げます。
  6. エンドクレジット、男性カメラマンは拘束していたテレビキャスターの女性に「終わらせるには君が必要だ」と伝えます。

女性キャスターはシンチアオの部屋(?)で、彼女が剥がした”御札”を手にしています。続編があるとするなら、この辺りが”カギ”になりそうです。

4年間浪人見た目はどうみても30代半ば

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シンチアオは2012年に肝試しをしていたのなら、何年か浪人生活をしていたのでしょうね。「どうみても顔が30代だよねー」と思いながらみてましたが、なるほど……すでに”伏線”だったのか。

一応「後輩のみなさん!」ってスマホのライブで喋っていたので、上級生ではありそうです。

某ホラー監督が「ホラー映画は叫べばイイってもんじゃねぇ」と言ってましたが、『呪われの橋』のキャストは非常に演技力がありました。

冒頭にも書きましたが、屋上で殺された女学生は、幽霊に狙われるまでの演技と、自分が狙われてからの演技がダントツに上手かったです。

最後に

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女の霊が5人も殺さないといけないので、登場回数が増えてしまうのは致し方ないのでしょうが、怖さが激減しました。

ホラー映画でずっと「キャー、キャー」言ってるのって疲れません?それか飽きません?もう少し緩急がついていると、もっと”いい映画”になっただろうに、と寂しい気持ちになりました。

次回作があるのか分かりません。ただ、「きみ(あなた)を守る」などの”約束”がキーワードになりそうですね。

この彼氏はクソ野郎でしたが、恋愛ごとの”約束”なんて、なかなか守られるものでもないでしょう。友情でいうと「ずっとも」ぐらい信用できん。

はなしが脱線しましたが、『呪われの橋』はホラー映画として緩急が大事だとおもうよ。って感想でした。

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

堅苦しい文章なのは許してください。

では、またの機会に。