おつかれさま、かぷちーとです。
今回は映画『ストレンジ・ハウス 呪われた家の秘密』のレビューと解説を書きます。
都会っ子の主人公が、母親の都合で越してきた田舎町に住みます。新居は今にもお化けがでそうな家で、家族関係は若干ギスギスしています。
田舎に越してきた主人公たちを邪険にする”お決まりのパターン”を見せつつ、すこし変わった友達とかわいい女の子を仲間に、子供たちは”呪われた家の秘密”を解き明かします。
子供たちが大人の力を借りずに、”怖い存在”をかてに一歩大人に成長する青春ホラー映画です。
青春ホラーの名作『It』のように、仲間と勇気をだして”悪者”に立ち向かう姿は、いつ見てもいいものです。
この記事は映画『ストレンジ・ハウス 呪われた家の秘密』を視聴済みの方に向けたレビューです。未視聴の方はご覧にならないようお願いします。
製作キャストとキャラクター紹介
監督 ダニエル・プロチャスカ
聞いたことのない監督でした。初監督なのかは分かりませんが、特に違和感無くみれました。カメラワークも音楽もストレスなく、映画に没入できます。
ホラー映画なので”ジャンプスケア”が心配でしたが、幽霊の出現はそこまでなく、ホラーというより青春要素の方が強いです。
出演 レオン・オーランディアニ
都会っ子の好青年、ヘンドリック
父親を失い、田舎に住まざるをえなくなった母親に対して反発するも、家族思いでとってもイイやつ。
田舎の不良相手にも冷静な対応をしている。
殴られて鼻血は出たけど、まさか女性が使う”アレ”で止血したのは笑えました。一連の流れがシュール。母親とのわだかまりを解くシーンはグッときました。
ベンノ・ロスコフ
憑依されまくる弟、ナメクジ大好き少年、エディー
眠る度に憑依されてしまうヘンドリックの弟さん。
物語の真相を追いかける役目はないのですが、年齢的に兄の邪魔をする”めんどくさい弟”ではなくてよかった。
ユリア・コーシッツ
夫を亡くし不動産業者のおっさんに言い寄られる母、サビネ
「お酒はダメよ!」って言いながら、自分はべらぼーに酔っぱらうあたり少しだらしない様子。
でも、反面教師的に子供たちは理解しているようです。
こういった細かい演出がキャラクターを引き立ててくれます。
ラース・ビッテルリッヒ
お笑い担当、卒倒してしまうほど血が苦手、フリッツ
たぶん今作で”一番印象深いキャラクター”な気がする。
ヘンドリックの憑依を確認する為に、目をばっちりあけて、寝ながらポテチ食べている様子は面白い。
他にも色々あるけど、これくらい漫画みたいなキャラクターが1人いれば、ホラー苦手な人も和むと思う。恋人あり。
マリ・ヴァイヒスラー
この年で多言語を話せるってすごくない?ヘンドリックの彼女、イヴ
彼女が居なければ事件は解決できなかった...と思う。
映画でよくある”ラブロマンス担当”。
『ストレンジ・ハウス 呪われた家の秘密』の感想と解説
内容はとてもわかりやすいですし、ミステリー要素もあります。
ただ、犯人捜しをしているキャラクターの視点からでしか犯人を見つけることができないので、「あ!こいつだな!」と推理することはできません。
キャラクターが少ないので、不動産屋のおっさんが怪しいと思ってはいても、犯人は女性のはずなので、隠し子という設定はストーリーが進まないとわかりません。
伏線があるわけでもないので、、ミステリーは期待はずれでした。
子供にもおすすめなホラー映画
ホラー要素はそこまで強くないです。
私としては邦画『学校の怪談』や洋画『It』の”テーマ”に似ていて好きな作品でした。
”怖いものに立ち向かう心が子供たちの成長に繋がる”
ストーリーもわかりやすいので、はじめてみるホラーにはよさそうです。
どこかでみたことのある映画でしたが、思わず「フフっ」と笑ってしまうシーンも見どころでした。
最後に
キャラクターがしっかり描かれているので、彼らの成長を楽しめました。
エンディングもハッピーエンドで事件が解明されたことで、無事に成仏してくれたようですね。
ただ、ナメクジが出現する意図が分からなかったです。
向こうの文化では悪魔とか、災いの象徴なんでしょうか。イナゴみたいな……。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
堅苦しい文章なのは許してください。
では、またの機会に。